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2006年10月29日

「幸せの現象」は「デザインの輪郭」から

当ブログのカテゴリー名のひとつにも使わせてもらっていますが、
「幸せの現象」という言葉は、深澤直人著「デザインの輪郭」から引用しています。

デザインの輪郭
デザインの輪郭
posted with amazlet on 06.10.27
深澤 直人
TOTO出版

深澤氏は、大学でデザインを教えるようになって最初の授業で「幸せの現象を書きなさい」という課題を出したそうです。そして「幸せの現象」の説明として下記のように書いています。

何かを達成したときとかではなく、かといって特別に気持ちのいい感触を味わったわけでもないのに、「あぁ、幸せだ」と感じることがきっとあるはずだと思った。そのときそう感じても忘れてしまうくらいどうでもいいこと。その感触をみんなで自覚してみたいという思いが、この課題にはあった。デザインを考えるということも、そのくらい些細な感触を見つけることだと思ったからだ。

この言葉に、共感しました。この「あぁ幸せだ」に敏感でありたいと思い、そんな発見があったらブログに書こうと思っています。(でも、これまでにいくつかエントリーを書きましたが、ちょっともとの定義とはずれてきているかもしれません)

さて、ここでは、デザインをする上での心構えについてあらためて考えてみます。
デザインに、まず必要なのは、自分が「いいな」と思えるものであること。その次に必要なのは、他の人もその「いいな」を共感できるものであることだと思います。デザインをする人は、誰よりも素人であり、誰よりもプロでなければならないとよく言われます。(確かに正しいけれど具体的にはあんまり役に立たないお題目)

実は、この自分で「いいな」と思えるかどうかという、最初のハードルがなかなか超えられないのではないでしょうか。課題を前に、う〜んとうなって考えていても、なかなかいい案がおりてきません。おりてくるのは突然だったりしますね。残念ながら、案がおりてくるまでの時間や労力と、おりてきた案の質は、比例しないと思います。もちろん案を具体化したり研ぎすましたりするためにはいろんなスタディが必要ですが。。。

必要なのは、豊かな日常の経験の積み重ねですね(といってしまうと元も子もないのですが。。。)。いわゆる「センスがある/ない」といいますが、センス=感受性なのですよね。自分の感覚で感じることがきっと大事なスタートなのでしょう。
それから自分を「客観視」できるか、というのも大事でしょうね。

ところで、この「デザインの輪郭」という本、内容が刺激的なのはもちろんですが、装丁など本としての魅力においても触れたい点があります。(デザイン界では既に語られていると思うのですが)私なりに別の機会に書いてみたいと思います。

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プロフィール|TANAKA, Yoshiki

株式会社OPQ代表。主にWeb制作の企画進行をしています。

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